内袋が合成皮革製の場合、放置しておくと加水分解によりベタベタになってきます。
一度ベタベタが始まると、二度と戻すことが出来ません。
当店では、シャンタン地（布地）を使用して張替えを行いますので、その後の使用でベタベタになることはありません。

バッグの中で、ハンドル（持ち手）は特に劣化しやすい部位の一つです。
ハンドル自体が折れた、持つとベタベタする、手垢で黒ずんできた、といった症状の場合は、交換をおすすめいたします。
革の色味や形状などは、お客様のご希望に最大限おこたえすることが可能です。

ハンドルやショルダーの付け根（バッグ本体と接続されている部分）は、特に摩耗が激しく破れやすい部分です。
無理にお持ちになると最終的に切れてしまいますので、なるべく早い対処が必要です。
交換の際はなるべく全体の風合いを崩さないよう、似た色味の革・形状にて作製・設置します。

特にバッグには、補強や形状維持のためパイピングと呼ばれるものが施されている場合があります。
しかし使用によって破れ、穴が空くと中の芯が飛び出てきます。
当店では全体の風合い・色合いを崩さないようパイピングを交換・補修することができます。

パイピングと同じような意味合いで、淵に革巻きが施されている場合もあります。
一度擦れたり破れてくるとあっという間に四隅が無残な状態になってきます。
当店では同様色の革素材にて革巻きを作製・設置します。

バッグでも財布でも、ファスナー（チャック）は特に故障しやすい部位の一つに挙げられます。
ファスナーが閉じない、周りのテープが破れてきた、引き手がちぎれた、といった症状でお困りの方が多いようです。
当店では、基本的にYKK製（場合に応じてriri製）のファスナーにて交換します。引き手交換の場合、形状や色味などはなるべくお客様のご希望に合わせることが可能です。

バッグや財布に設置されているボタンなどの金具類も、交換することが可能です。
なるべく似た金具を設置しますので、修理後違和感が残ることはまずありません。

交換する程度ではないホツレについては、同様色の糸素材にて補修することが可能です。
少しでもホツレが気になり始めたら、なるべく早く対応されることをおすすめ致します。